チガヤは初夏に銀白色の綿毛に包まれた穂を出す、日本全国の野原や土手でおなじみの多年草です。若い穂は「ツバナ」と呼ばれ、噛むとほのかに甘く、昔の子どもたちのおやつになりました。でたくましく広がるため、熱帯・亜熱帯では「世界最強の雑草」とも呼ばれます。

姿・形

育つ姿
高さ30〜80cmほどの多年草です。白く節の目立つ地下茎を横に長く伸ばして増えます。
葉
葉はほぼまっすぐ立ちます。縁はざらつきますが、ススキほどではありません。秋には葉が赤く色づく「」が見られます。
花
細長い円柱形の穂に小さな花が並び、銀白色の綿毛と褐色の雄しべが目立ちます。熟すと穂は綿のようにほぐれます。
花の時期
5〜6月の初夏に、葉が伸びきる前に穂を出します。

間違えやすい生き物

ススキMiscanthus sinensis

ススキは高さ1〜2mと大きく、葉の縁がより強くざらつきます。チガヤは膝ほどの高さで、初夏に白い綿毛の穂を出します。

間違えやすい理由どちらも銀白色の穂をつけ、群生します。

すむ場所

よく見られる場所
  • 野原
  • 土手・道ばた
  • 日当たりのよい草地
分布
日本全国に分布します(北海道〜琉球列島)。日本に自生するチガヤ属はこの1種だけです。国外ではアジア、アフリカ、オーストラリアに広く分布し、北アメリカにも帰化しています。
好む環境
日当たりのよい場所に群生します。
花の時期

5〜6月に咲きます

花 5〜6月

繁殖と一生

種の広がり方
種子は綿毛をつけて風に乗り、遠くまで運ばれます。

育て方

増やし方
地下茎が強く、一度根づくと取り除くのが難しい雑草でもあります。

名前と分類

名前について
日本のチガヤを変種フシゲチガヤ(var. koenigii)として分ける説がありますが、確定した分類ではありません。
品種といろいろな姿
葉が赤く色づく性質の強い個体が、園芸用に栽培されることがあります。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません
現状
原産地以外の暖かい地域では在来の植物を追い出すため、の「世界の侵略的外来種ワースト100」に選ばれています。

文化と話題

文化と話題
  • 「チ」は「千」を表し、たくさん群がって生えることから「千の茅(カヤ)」と名づけられたといわれます。古名は「チ」で、『古事記』や『万葉集』にも登場します。
  • 乾かした茎葉は屋根を葺くのに使われ、ほぐれた穂は火打石の火口(ほくち)になりました。
  • とがった葉には魔除けの力があると信じられてきました。6月の夏越の祓で神社に置かれる「茅の輪」も茅で作られ、くぐって心身を清めます。ちまきの名は、チガヤで巻いた「茅巻き」に由来するという説もあります。
  • 晩秋に掘った根茎は「茅根(ぼうこん)」という生薬として用いられてきました。

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写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

チガヤ(Imperata cylindrica)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo