ビロウドは、藍色を帯びた黒い体に、腹の縁の黄色や赤い模様が目立つサシガメです。地表で暮らし、ヤスデをよく捕らえて食べる仲間として知られています。日本では本州以南に広く分布し、この属で日本に分布するのは本種だけです。

姿・形

姿
体長11〜14mmほどで、がっしりしてやや平たい体つきです。体は藍色がかった黒で、腹の側縁は黄色っぽく前のほうの節が赤く、腹面の中央も赤くなります。脚は黒く、付け根が赤いです。南西諸島の個体は腹の側縁の大部分が赤く、腹面の赤い部分も広い傾向があります。

間違えやすい生き物

アカシマサシガメHaematoloecha nigrorufa

アカシマサシガメはが鮮やかな赤色で、腹の縁に赤と黒の縞があります。ビロウドサシガメは前胸背まで藍黒色で、赤い部分は腹の縁や脚の付け根などに限られます。

間違えやすい理由どちらも地表にいる、黒地に赤い模様のサシガメで、ヤスデを食べます。

ツシマアカサシガメHaematoloecha rufithorax

ツシマアカサシガメは対馬に分布し、腹の幅が広めです。ふつう見られるのは翅が腹の半分ほどしかないです。

間違えやすい理由対馬では両種が見られ、どちらも黒と赤の地表性サシガメです。

すむ場所

よく見られる場所
  • 石の下
  • 草の根際
  • 落ち葉の下
  • 草地・林縁
分布
本州、四国、九州、対馬、小笠原諸島、南西諸島に分布します。国外では朝鮮半島、中国、台湾などに知られています。
好む環境
地表性で、日当たりのよい草地や未舗装の道沿いなど、石や落ち葉の下に隠れられる場所で見られます。
見られる時期

日本の場合

活動 4〜10月

暮らし

食べ物
植物の根際や落ち葉の下にいる小さな動物を捕らえます。特にヤスデの天敵として知られています。
活動
成虫は4〜10月ごろに見られます。

名前と分類

名前について
ビロウド(ビロード)はベルベットのことです。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません
現状
大分県の調査では、道路の舗装や側溝の整備ですみかの条件が悪くなっているとされています。

ほかの生き物も見てみる

出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

ビロウドサシガメ(Ectrychotes andreae)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo