カバマダラは、アフリカ・アジア南部・オーストラリアの暖かい地域に広くすむ、毒をもつオレンジ色のチョウです。日本では奄美大島以南の南西諸島にすみ、八重山諸島ではほぼ一年中見られ、台風などで本土に飛んでくることもあります。ツマグロヒョウモンのメスがこのチョウに似せた姿をしていることで知られています。

姿・形

姿
日本のマダラチョウの仲間では最も小さく、前翅長は35~40mmほどです。翅はオレンジ色で、前翅の先は黒く白い帯があり、後翅には数個の黒い紋があります。胴は黒地に白い水玉模様です。

間違えやすい生き物

ツマグロヒョウモン(メス)Argynnis hyperbius

ツマグロヒョウモンのメスは翅のほぼ全面に黒い斑点が散らばります。カバマダラは後翅に黒い紋が数個あるだけです。

間違えやすい理由メスの前翅の先が黒く白い帯があり、カバマダラに似ています。

スジグロカバマダラDanaus genutia

スジグロカバマダラは名前のとおり翅脈に沿って太い黒い筋があります。カバマダラの翅には黒い筋がありません。

間違えやすい理由同じ属のオレンジ色のマダラチョウです。

すむ場所

よく見られる場所
  • 草地
  • 畑のまわり
  • 公園
分布
アフリカからインド、東南アジア、オーストラリアまで広く分布します。日本では奄美大島以南に分布し、八重山列島では成虫が一年中見られます。
いる時期
九州以北で見つかるものはか、迷蝶から一時的に発生したものです。食草のトウワタ類があれば、秋までに1~2回発生することがあります。

暮らし

活動
とてもゆるやかに飛びます。毒をもつことを知らせる飛び方と考えられています。
冬越し
決まった越冬態はなく、奄美大島では12~2月にも卵から成虫まですべての段階が見られています。

繁殖と一生

増え方
卵は葉の裏や花に1個ずつ産みつけられます。
幼虫の食草
トウワタ、フウセントウワタ、ヒゴビャクゼンなど、キョウチクトウ科(旧ガガイモ科)の植物を食べます。

注意すること

注意すること
幼虫が食草から取り込んだ毒を成虫になっても持ち続け、鳥などに食べられにくくなっています。

名前と分類

名前について
古い文献では Anosia chrysippus の名で扱われることもあります。すむ地域によっていくつかのに分けられることもあります。

保全状況

IUCNレッドリスト
LC低懸念絶滅のおそれは低いです

ほかの生き物も見てみる

出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

カバマダラ(Danaus chrysippus)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo