トコジラミは南京虫とも呼ばれる、人の血を吸う平たい赤褐色の小さな昆虫です。名前にシラミとありますが、シラミではなくカメムシの仲間です。日本では戦後に殺虫剤で激減しましたが、2005年ごろから再び増え、ホテルや住宅での被害が目立つようになりました。
姿・形
- 姿
- 成虫は体長5~7mmほどで、平たく赤褐色です。血を吸うとふくらんで色が濃くなります。翅は退化していて飛べません。
間違えやすい生き物
すむ場所
- よく見られる場所
- ベッド・寝具
- 家具のすき間
- 宿泊施設
- 分布
- 世界中に分布し、日本でも住宅や宿泊施設で見つかります。
- 好む環境
- すき間に集団で隠れ、多いと100匹を超えることもあります。飛べないため、主に人の荷物や家具にまぎれて広がります。
暮らし
- 食べ物
- 人の血を主に吸い、動物の血も吸います。
- 活動
- 主に夜に活動し、二酸化炭素と体温を手がかりに人を探します。臭腺から油っぽい独特のにおいを出します。
繁殖と一生
- 卵の数
- 雌は吸血したあとに産卵し、一生で100~200個ほどの卵を産みます。
- 抱卵
- 卵は室温でおよそ10日でふ化します。
- 幼虫
- 幼虫は5回脱皮して成虫になり、各段階で1回ずつ血を吸う必要があります。25℃ではふ化から35~45日ほどで成虫になります。
- 寿命
- 成虫は22℃前後で約4か月、10℃では1年以上生きます。長く絶食にも耐えます。
注意すること
- 注意すること
- 刺されると多くの人に赤く、かゆい発疹が出ます。吸血から1~2日後に出ることが多く、反応には個人差があります。まれに全身のじんましんなどの強い反応も報告されています。病気をうつすことは確認されていません。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- NE未評価まだ評価されていません
文化と話題
- 文化と話題
- 江戸時代には外国から来た珍しいものに「南京」をつける習慣があり、荷物にまぎれて渡来したと考えられることから南京虫と呼ばれました。トコジラミという名は英語のbed bugを訳した名とも、不正確な南京虫に代わる名ともいわれます。
- 1877年の西南戦争のころ、小倉の兵舎で見つかったのがはっきりした記録の始まりとされ、軍隊の移動とともに広まりました。床虫・鎮台虫などの別名もあります。
- 最近のトコジラミには、の殺虫剤が効きにくいものが広がっています。そのため、熱(約45℃以上)やスチーム、掃除機、乾燥機などを組み合わせて駆除します。
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