ベンケイチュウは、西部劇でおなじみの腕を上げたような姿の柱サボテンで、アメリカ最大のサボテンです。アメリカ・アリゾナ州とメキシコ・ソノラ州のソノラ砂漠に自生し、高さ3〜16m、150〜200年生きます。日本の野外では見られません。サワロとも呼ばれます。
姿・形
- 姿
- 雨水をたっぷり蓄えると重さ1,500〜2,200kgにもなります。
- 育つ姿
- 成長はとても遅く、枝(腕)はふつう60〜75年ほどたってから出始めます。乾燥した地域では100年近くかかることもあります。枝が50本以上になるものもあります。
- 花
- 幹や枝の先に白いろう質の花が咲きます。夜に開いて翌日の午後に閉じます。
- 花の時期
- 原産地で4〜6月
- 実
- 6月ごろ赤い実が熟し、甘い果肉の中に約2,000個の種子が入っています。
間違えやすい生き物
ブリンチュウPachycereus pringlei
ブリンチュウは根元近くから枝がたくさん分かれ、花が茎の側面の低い位置にも咲きます。ベンケイチュウは枝が少なく幹の途中から出て、花は先端に咲きます。
間違えやすい理由どちらも巨大な柱サボテンです。ブリンチュウはおもにメキシコのバハ・カリフォルニアに生えます。
すむ場所
- よく見られる場所
- 砂漠
- 分布
- ソノラ砂漠(アリゾナ州西部、メキシコのソノラ州西部、カリフォルニア州南東部)にだけ自生します。カリフォルニア州の野生株は30本ほどです。
繁殖と一生
- 増え方
- 若い株はパロベルデなどの木陰で、暑さや霜から守られて育ちます。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- LC低懸念絶滅のおそれは低いです
- 現状
- アリゾナ州では州法で傷つけることが制限されています。1933年に保護のため国定記念物に指定され、1994年にサワロ国立公園になりました。
文化と話題
- 文化と話題
- 花はアリゾナ州の州花です。
- 先住民は実を長い棒で収穫してシロップなどにし、枯れた幹の骨組みを建材にも使ってきました。
- 属名は実業家アンドリュー・カーネギーに、種小名 gigantea はその大きさにちなみます。
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