オオチダケサシは朝鮮半島や中国に広く分布する多年草ですが、日本では対馬にだけ自生し、環境省レッドリストでとされています。庭で育てられる「アスチルベ」の園芸品種は、この種と日本のチダケサシの仲間をかけ合わせて作られました。
姿・形
- 姿
- 高さ40〜90cmほどの多年草で、株立ちになります。
- 葉
- 根もとの葉は2〜3回3つに分かれるで、小葉はひし形から卵形、縁に二重のぎざぎざがあります。
- 花
- 淡い紫色や淡いピンク色の小さな花が、茎の先に円錐形に集まって咲きます。
- 花の時期
- 夏に咲きます。
間違えやすい生き物
ヤマブキショウマAruncus dioicus
ヤマブキショウマは花が黄白色で、雄花と雌花が別々の株に咲きます。オオチダケサシの花は淡い紫色や淡いピンク色です。
間違えやすい理由細かく分かれた葉と、小さな花が穂のように集まって咲く姿がよく似ています。
すむ場所
- よく見られる場所
- 渓流沿い
- 湿った林の縁
- 分布
- 日本では対馬だけに分布します。国外では朝鮮半島、中国、ロシア極東に分布します。
- 好む環境
- 日陰の川沿いや、湿った明るい林の縁に生えます。
育て方
- 増やし方
- 種子や株分けで増やします。
名前と分類
- 名前について
- Astilbe rubraの名で呼ばれることもあり、別種とするか、この種と同じとするかは長く意見が分かれてきました。環境省のレッドリストでもオオチダケサシはAstilbe rubraの名で載っています。中国原産のAstilbe davidiiは、現在はこの種の変種とされています。
- 品種といろいろな姿
- 園芸では、背が低く地面をおおうように広がる品種(var. pumila)や、花穂が高く立つ紅紫色の品種がよく使われます。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- NE未評価まだ評価されていません
- 現状
- 環境省レッドリストで絶滅危惧IA類(CR)です。国内の自生地は対馬に限られます。
文化と話題
- 文化と話題
- アレンジー系のアスチルベは、日本のアワモリショウマやチダケサシなどと、中国産のオオチダケサシの変種(var. davidii)をかけ合わせて作られました。
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