ヤマカガシは、水辺で見かける日本の身近なヘビですが、二種類の毒を持つ毒ヘビです。上あごの奥にある毒牙の毒は出血を起こし、首のにはエサのヒキガエルから取りこんだ毒をためています。
姿・形
- 姿
- 全長60~120cmです。関東の個体は体の側面に赤と黒の模様が交互に並び、首に黄色い模様があります。関西の個体は模様がはっきりしません。近畿西部や中国地方には青っぽい個体もいます。黒い個体は別のヘビに似ますが、多くはあごが黄色です。
間違えやすい生き物
| 全長 | 目立つ模様 | 毒 | |
|---|---|---|---|
| ヤマカガシ | 60~120cm | 側面に赤と黒、首が黄色 | あり |
| シマヘビ | 80~200cm | 黄色~茶色に黒い縦じま4本 | なし |
| ヒバカリ | 40~65cm | 首に白~淡黄色の模様 | 無毒とされる |
| ニホンマムシ | 45~60cm | 銭形模様、三角の頭 | あり |
すむ場所
- よく見られる場所
- 水辺
- 田んぼ
- 分布
- 本州、四国、九州のほか、佐渡、隠岐、壱岐、五島、屋久島、種子島などに分布します。対馬、伊豆諸島、トカラ列島より南の南西諸島、小笠原諸島、北海道にはいません。台湾のものもこの種に含めることが多いです。
- 好む環境
- カエルの多い水辺を好み、泳ぎも得意です。水田の多い里山に多く、都市部では少なくなります。
- 時期
日本の場合
繁殖 7月
暮らし
- 食べ物
- おもにカエルを食べます。サンショウウオ、トカゲ、ドジョウなども食べ、ヒキガエルも食べます。
- 活動
- 気温が低いときに襲われると、首や体を平たくして動かずに身を守ろうとします。暖かいときは逃げることが多いです。
繁殖と一生
- 繁殖期
- 秋に交尾し、翌年の7月ごろに産卵します。
- 卵の数
- 卵2~43個
注意すること
- 注意すること
- 以前は毒のないヘビとされていましたが、1970年代に毒ヘビと報告され、死亡例も知られています。上あごの奥の毒牙は短く、一瞬かまれただけでは毒が入らないこともありますが、深くかまれると出血が止まりにくくなり、重い場合は脳出血や急性腎不全を起こすことがあります。首の毒腺を押すと毒が飛び出し、目に入ると角膜を傷つけることがあります。
名前と分類
- 名前について
- 朝鮮半島や中国大陸のものは、以前は(R. t. lateralis)とされていましたが、遺伝的に大きく違うことから、最近は別種 Rhabdophis lateralis とする見方が多くなっています。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- LC低懸念絶滅のおそれは低いです
- 現状
- 20世紀の終わりごろから、水田が減ったりカエルが少なくなったりして、数が減っているとみられています。
文化と話題
- 文化と話題
- 「カガシ」は古い言葉でヘビのことで、ヤマカガシは「山のヘビ」という意味とされます。
- 動物愛護管理法のに指定されていて、2020年6月からペットとして飼うことが禁止されています。
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