マメコブシガニは、内湾の干潟でいちばん身近なコブシガニの仲間で、横ではなく前にゆっくり歩く小さなカニです。甲は丸く盛り上がり、甲幅は約2cmです。初夏の繁殖期には、雄が雌を後ろから抱えて歩く姿がよく見られます。

姿・形

姿
雄の甲長は約22mm、甲幅は約21mmです。甲は丸く盛り上がって硬く、表面に小さな粒があります。体色は暗灰色や暗褐色など個体差が大きく、白い大きな斑紋をもつものもいます。

間違えやすい生き物

ヘリトリコブシLyphira heterograna

甲の粒が少なく、背中の中央線上やふちに限られます。より沖の浅い砂泥底にすみます。

間違えやすい理由かつては同じPhilyra属に入れられていた近い仲間で、形がよく似ています。

すむ場所

よく見られる場所
  • 干潟
  • 河口
分布
日本では岩手県から九州、奄美大島まで知られています。国外では朝鮮海峡、黄海、東シナ海に分布します。アサリの放流にまぎれて運ばれ、分布が広がったという報告もあります。
好む環境
内湾のの砂泥底にすみます。福岡の博多湾の調査では、干潟にいるのは4月下旬から9月中旬までの半年ほどで、ほかの季節はの深い場所で過ごすとされています。
時期

日本の場合

繁殖 6〜8月

暮らし

食べ物
ホトトギスガイやユウシオガイなど殻の薄い小さな二枚貝や、アサリの稚貝を食べます。アサリなどの死骸の肉も利用します。
活動
干潮時に波打ち際や水たまりを前向きにゆっくり歩きます。

繁殖と一生

繁殖期
初夏が繁殖期で、雌を後ろから抱えた雄がよく見られます。交尾後も雄が雌を守り、最長3日続いた記録があります。雌が卵を抱えているのは6〜8月です。

名前と分類

名前について
以前はPhilyra属に入れられ、Philyra pisumと呼ばれていましたが、属の見直しでPyrhila属に移されました。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません

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マメコブシガニ(Pyrhila pisum)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo