ワラビは日当たりのよい草原や山の斜面に群れて生えるシダで、日本全国で見られます。春に握りこぶしのような若芽を山菜として摘み、アク抜きして食べてきました。のデンプンは本来のわらび餅の材料です。
姿・形
- 育つ姿
- 地下を長くはう根茎から葉を1枚ずつ出す多年草で、秋に地上部が枯れます。
- 葉
- 葉は高さ1mほどの広い三角形で、細かく何回も分かれます。
間違えやすい生き物
ゼンマイOsmunda japonica
ゼンマイは一つの株から芽が3~7本ほどまとまって出て、若芽が褐色を帯びた白い綿毛に包まれています。ワラビは根茎から芽が1本ずつ出ます。
間違えやすい理由どちらも春の山菜として渦巻いた若芽を食べます。ワラビは日当たりのよい乾いた場所、ゼンマイは渓流のそばや水路の脇など湿った場所を好みます。
すむ場所
- よく見られる場所
- 日当たりのよい草原
- 山の斜面
- 林縁
- 分布
- 日本では全国の平地から山地に分布します。世界ではヨーロッパ、東アジア、北アメリカを中心に、温帯から亜熱帯に広く見られます。
- 好む環境
- 日当たりと水はけのよい場所を好みます。
繁殖と一生
- 増え方
- 花は咲かず、葉の裏の縁につく胞子で増えます。根茎でも広がります。
注意すること
- 注意すること
- 発がん性のあるプタキロサイドと、ビタミンB1を壊す酵素を含みます。アク抜きで減りますが完全にはなくなりません。家畜が食べて中毒を起こすことがあります。
名前と分類
- 名前について
- 日本のワラビは Pteridium aquilinum subsp. japonicum とされることが多く、以前は var. latiusculum の名も当てられてきました。別種 Pteridium latiusculum とする考え方もあります。かつてはワラビ属が1種だけと考えられていましたが、今は複数の種に分ける見方が増えています。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- LC低懸念絶滅のおそれは低いです
文化と話題
- 文化と話題
- 旬は4~6月ごろで、木灰や重曹でアク抜きしてから、おひたし・和え物・煮物などにします。
- 根茎から取れるワラビ粉はわらび餅の材料ですが、採れる量が少なく貴重です。市販のわらび餅の多くはほかのデンプンで作られています。
- 芽吹いたばかりの若いワラビ「早蕨(さわらび)」は春のです。『万葉集』の志貴皇子の歌にも「さわらび」が詠まれていますが、これがワラビを指すのかシダ全般を指すのかは議論があります。
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