ハイマツは、その名のとおり地をはうように広がる五葉松の仲間で、日本では北海道と本州中部以北のに生える代表的な高山の木です。氷期に南へ広がり、暖かくなったあと高い山に残った「」とされ、日本は分布の南限にあたります。
姿・形
- 育つ姿
- 高さ1〜2mほどのものが多く、3mほどになることもある常緑低木です。主幹がはっきりせず枝分かれが多く、地面についた枝から根を出して広がります。
- 葉
- 針葉は5本ずつ束になってつき、長さは4〜6cmです。
- 実
- は長さ2.5〜5cmほどで、熟すまでに2年かかります。
間違えやすい生き物
ゴヨウマツ(キタゴヨウ)Pinus parviflora
ゴヨウマツの仲間は自生地では高さ25〜35mになる高木で、種子に2〜10mmほどの翼があります。ハイマツは地をはう高さ1〜2mの低木で、種子に翼がありません。
間違えやすい理由どちらも針葉が5本ずつ束になる五葉松で、山地で見られます。
すむ場所
- よく見られる場所
- 高山帯
- 稜線
- 海岸近くの低地(北海道の一部)
- 分布
- 日本では北海道から中部地方の高山帯に分布し、南限は光岳、西限は白山です。富士山や男体山には見られません。国外では東シベリア、カムチャツカ、樺太、中国東北部、朝鮮半島に分布します。
- 好む環境
- 中部山岳ではおよそ標高2,500〜3,000m以上、北海道ではおよそ1,000m以上に多く生えます。知床半島や礼文島では海岸近くの低地にも生えます。雪が多く風が強いため高木が育たない場所で、低木の群落をつくります。
暮らし
- 活動
- 成長がとても遅く、幹の太さが数cmでも100年以上たっていることがあります。枝を伏せて根を出しては古い部分が枯れることをくり返し、長い年月で100mほど移動することもあるとされます。
繁殖と一生
- 種の広がり方
- 種子には翼がなく、動物に運ばれます。ホシガラスやライチョウなどの鳥が種子を食べます。
名前と分類
- 名前について
- 漢字では「這松」と書き、地をはうように育つことが名前の由来です。イザリマツ、ソナレマツなどの別名もあります。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- LC低懸念絶滅のおそれは低いです
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