クロイトトンボは、北海道から九州までの平地の池や沼でごく普通に見られるイトトンボです。オスは胸の背中側が黒く、腹の先が青いので、水面近くを飛ぶと青い腹の先がよく目立ちます。成虫は春から秋に見られます。

姿・形

姿
体長30mmほどの小さなイトトンボです。オスは胸の背中側と腹の上側が黒く、腹の先の節が青くなります。年をとったオスは全体が青白い粉に覆われ、模様が見えにくくなります。
季節による姿
メスの胸の斑紋には緑色の個体と青色の個体がいます。

間違えやすい生き物

セスジイトトンボParacercion hieroglyphicum

セスジイトトンボのオスは黄緑がかった水色で、胸の前面と腹の上側に黒いすじ模様があります。クロイトトンボのオスは胸の背中側がほぼ黒く見えます。

間違えやすい理由同じ属で大きさが近く、どちらも青と黒の模様のイトトンボだからです。

アジアイトトンボIschnura asiatica

アジアイトトンボのオスは腹の第9節だけに青い紋があり、体もひと回り小さい(腹長20~25mm)です。クロイトトンボのオスは腹の先の第8・9節が青くなります。

間違えやすい理由どちらも平地の池に多く、腹の先が青い細いイトトンボだからです。

すむ場所

よく見られる場所
  • 池
  • 沼
  • 水草の多い止水
分布
日本では北海道から種子島まで分布します。国外では朝鮮半島、中国、ロシア極東に分布し、南はインドやインドネシアまで別のが見られます。
好む環境
日当たりのよい池など、水草が茂る止水を好みます。浮き草やハスの葉の上に体を平らにして止まります。
見られる時期

日本の場合

活動 5〜9月

暮らし

活動
成虫は春から秋、おおむね4~10月に見られます。
群れの暮らし
成熟したオスは水面近くでしてなわばりを持ち、ときどき飛び回ってメスを探します。

繁殖と一生

増え方
オスとメスがつながったまま水辺の植物に止まって交尾し、水面近くの植物の組織の中に卵を産みます。水中での産卵や、メスだけの単独産卵も観察されています。
幼虫
卵は1~3週間ほどでかえります。幼虫は水草につかまって暮らし、幼虫の期間は1か月半から1年ほどで、幼虫のまま冬を越します。

保全状況

IUCNレッドリスト
LC低懸念絶滅のおそれは低いです

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出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

クロイトトンボ(Paracercion calamorum)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo