トキは顔が赤く、後頭部にのある白い水鳥で、学名 Nipponia nippon は日本にちなんでいます。2003年に最後の日本産トキ「キン」が死んで日本の野生のトキはいなくなりましたが、中国生まれの個体から増やしたトキを2008年から佐渡島でし、2012年には野生下で36年ぶりにひなが生まれました。

姿・形

姿
全長70〜80cm、翼を広げると約130cmです。顔は赤い皮膚がむき出しで、後頭部に冠羽があり、黒く下に曲がったくちばしの先が赤いです。
季節による姿
繁殖期には首から出る黒い粉を羽に塗りつけて、頭から背中が灰色になります。翼の下面の淡い紅色は「朱鷺色」と呼ばれます。

間違えやすい生き物

クロツラヘラサギPlatalea minor

クロツラヘラサギは顔とくちばしが黒く、くちばしの先がへらのように平たいです。トキは顔が赤く、くちばしは細く下に曲がっています。

間違えやすい理由どちらも白くてくちばしの長い同じ科の水鳥です。日本には冬に九州や沖縄などへやってきます。

白いサギの仲間Ardeidae

サギは首をS字に縮めて飛びますが、トキは首をまっすぐのばして飛びます。トキの赤い顔もよい目印です。

間違えやすい理由水田や湿地で見かける白い水鳥なので、遠くからだと見まちがえます。

すむ場所

よく見られる場所
  • 水田
  • 湿地
  • 里山の林
分布
かつては日本各地から朝鮮半島・中国・ロシア極東まで広く分布していました。現在、日本の野生のトキは主に佐渡島で暮らしています。
好む環境
えさをとる水田や湿地と、巣をかける高い木のある林がそろった里山が必要です。
時期

日本の場合

繁殖 4〜6月

暮らし

食べ物
くちばしの感覚で泥の中を探り、ドジョウ・サワガニ・カエル・オタマジャクシ・タニシ・昆虫などを食べます。

繁殖と一生

繁殖期
4月上旬ごろに産卵します。
卵の数
卵2〜5個(日本では3〜4個が多い)
抱卵
28〜30日ほどで、5月上旬ごろにかえります。
巣立ち
40〜50日ほどで、6月中旬から下旬に巣立ちます。

保全状況

IUCNレッドリスト
EN絶滅危惧野生での絶滅の危険がとても高いです
現状
1952年に特別天然記念物に指定されました。環境省レッドリストでは、佐渡での放鳥と野生下の繁殖が進んだため、2019年に「野生絶滅」から「絶滅危惧IA類」に、野生の数がさらに増えた2026年3月には「絶滅危惧IB類」に見直されました。

文化と話題

文化と話題
  • 『日本書紀』には「桃花鳥(ツキ)」という名で登場します。
  • 新潟県の県の鳥です。

ほかの生き物も見てみる

出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

トキ(Nipponia nippon)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo