オシロイバナは夕方4時ごろから咲き始め、夜のあいだ香りを放って翌朝にしぼむ花です。黒い種を割ると白い粉が出てきて、これがおしろい(白粉)に似ていることから名前がつきました。熱帯アメリカ原産で、江戸時代に日本へ渡来し、今では各地で野生化しています。
姿・形
- 育つ姿
- 高さ1mほどになる多年草です。暖かい地域では根から何年も育ち、2m近くになることもあります。根はいものように太ります。
- 花
- 花はラッパ形で、先が浅く5つに分かれます。色は赤・黄・白が基本で、ピンクや、一株に色の違う花が咲く、絞り模様もあります。花びらのように見えるのはで、花びらはありません。
- 花の時期
- 7~10月ごろに咲きます。一輪は夕方に開き、香りは夕方にいちばん強くなり、翌朝にはしぼみます。
- 実
- 花のあと黒い実ができます。かたい種の中に、白い粉のようなが詰まっています。
間違えやすい生き物
クサキョウチクトウPhlox paniculata
クサキョウチクトウは茎の先に小さな花がたくさん集まり、大きな円すい形の花房になります。オシロイバナは3~7輪ずつまとまって咲き、夕方に開いて翌朝しぼみます。
間違えやすい理由どちらも夏の花壇でピンクや白の筒形の花を咲かせます。
すむ場所
- よく見られる場所
- 庭・花壇
- 人家の近く
- 分布
- メキシコなど熱帯アメリカの原産です。日本には江戸時代に観賞用として入り、今では外来種として各地で野生化しています。
- 好む環境
- 日当たりと水はけのよい場所を好みます。
- 花の時期
7〜10月に咲きます
花 7〜10月
育て方
- 育て方
- 寒さに弱く、以前は一年草として扱われてきました。冬に根が凍らなければ、翌春にまた芽を出します。
- 増やし方
- こぼれた種からよく芽を出し、根からも毎年育ちます。
- 毒性
- 全草、とくに種子と根に有毒な成分を多く含みます。口に入れないよう注意が必要です。
名前と分類
- 名前について
- 別名を夕化粧(ユウゲショウ)といいますが、同じ名前がアカバナ科の別の植物にも使われているので注意が必要です。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- NE未評価まだ評価されていません
文化と話題
- 文化と話題
- 子どもたちは種の白い粉をおしろいに見立てて遊びました。
- 日本での記録は元禄時代にさかのぼり、貝原益軒の『花譜』に登場します。
- 江戸時代には根が「ヤラッパ(葯剌巴)」と呼ばれ、オランダ渡りの薬(蘭薬)として使われました。
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