ミスミソウは、早春に新しい葉が出る前、白や淡紅色、青紫色の花を咲かせる小さな多年草です。日本では本州中部以西から九州の山地に自生します。雪の下でも葉が緑を保つことから「雪割草(ユキワリソウ)」とも呼ばれますが、サクラソウの仲間のユキワリソウとは別の植物です。
姿・形
- 姿
- 高さ10〜15cmほどの花茎を出す多年草です。
- 葉
- 根元から出る葉には長い柄と毛があり、幅の広い三角形で長さ3〜6cmです。基部は心形で三つに裂け、裂片の先は少しとがります。葉は冬の間も緑のままです。
- 花
- 花茎の先に花を1つつけます。花びらのように見えるのはで、数は6〜10枚とばらつきがあります。太平洋側では白い花が多く、日本海側では青・紫・赤みを帯びた花が多く見られます。
- 花の時期
- 3月末から4月にかけて咲きます。
間違えやすい生き物
ユキワリソウPrimula modesta
サクラソウの仲間で、花茎の先に淡い紅紫色の小さな花が3〜20個まとまって咲きます。葉の裏に淡い黄色の粉がつき、高い山に生えて5〜6月に咲きます。
間違えやすい理由ミスミソウも「雪割草(ユキワリソウ)」と呼ばれるため、名前で取り違えられます。
すむ場所
- よく見られる場所
- 落葉樹林の林床
- 山の崖
- 分布
- 日本では本州中部・西部、四国、九州に分布します。
- 好む環境
- 落葉樹林の林床や崖に生え、石灰岩地域に多いとされます。
- 花の時期
3〜4月に咲きます
花 3〜4月
育て方
- 育て方
- 栽培が盛んで、八重咲きやの花など多くの品種が作られています。鉢植えで売られている「雪割草」の多くはこの仲間です。
名前と分類
- 名前について
- 日本ではふつう Hepatica nobilis var. japonica という学名で呼ばれます。朝鮮半島の Hepatica asiatica(ノルギ)と同じ種とみるかどうかは、研究者によって意見が分かれます。ここでは日本のミスミソウについて書いています。
- 品種といろいろな姿
- 葉の裂片の先が丸いものはスハマソウと呼ばれます。ただし中間の形もあり、見分けにくいことがあります。
保全状況
- 保全状況
- 環境省レッドリストで(NT)に選ばれています。京都府の調査では、山野草としての採取も減少の原因に挙げられています。
文化と話題
- 文化と話題
- 属名 Hepatica はギリシャ語で「肝臓」を意味します。葉の形が肝臓を思わせることから、中世ヨーロッパでは肝臓の病気に用いられました。
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