ツタバウンランは、石垣のすき間などから垂れ下がるように広がる小さなつる性の草です。ヨーロッパ・地中海沿岸の原産で、大正時代の初めにロックガーデン用の観賞植物として持ち込まれ、いまでは日本各地で野生化しています。花が終わると花柄が暗い方へ曲がり、実を石のすき間に押し込む性質があります。

姿・形

育つ姿
毛のない草で、赤みを帯びた茎が地面や石垣をはい、節から根を出して10〜40cmほどに伸びます(長いものは80cmほどになる例もあります)。
葉
葉は手のひら状で、ふつう浅く5〜7つに裂けます。形がツタの葉に似ています。
花
花は長さ7〜9mmの唇の形で、白から淡い青紫色をしており、後ろにがあります。下側の唇に黄色いふくらみが2つあります。
花の時期
日本では春から初夏に咲きます。
実
実は直径3〜6mmほどの丸いで、長い柄の先に垂れ下がり、熟すと裂けて小さな種を出します。

すむ場所

よく見られる場所
  • 石垣
  • 道端
  • 住宅地
  • 河川の護岸
分布
日本では北海道・本州・四国・九州に帰化しています。原産地はヨーロッパ南部です。
好む環境
道端や住宅地の石垣のすき間、水路の岸など、土の少ない場所によく生えます。

繁殖と一生

種の広がり方
花の柄は咲いている間は光の方へ伸び、受粉後は暗い方へ曲がります。そのため実が石のすき間に入り込み、種がそこで芽を出しやすくなります。

名前と分類

名前について
ツタカラクサ、ウンランカズラとも呼ばれます。名前に「ウンラン」と付きますが、海辺に生えるウンラン(Linaria japonica)とは別の属です。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません

文化と話題

文化と話題
  • 種小名の muralis はラテン語で「壁の」という意味で、壁に生える性質を表しています。

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ツタバウンラン(Cymbalaria muralis)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo