アカテガニは海辺近くの陸で暮らし、はさみが赤いカニです。夏のの夜、メスが海辺に降りてきて子どもを海に放つ「」が知られ、各地で観察会も開かれています。

姿・形

姿
甲は四角くなめらかで、甲幅は3cmほどで、大きいものは4cmほどになります。オスのほうが大きく、はさみも大きいです。生まれて1〜2年ほどは淡い黄褐色で、成長するにつれてはさみが赤くなります。

間違えやすい生き物

ベンケイガニSesarmops intermedius

ベンケイガニは甲の表面がざらざらした粒状で、複眼の下の甲の側面に2つのぎざぎざ(鋸歯)があります。アカテガニは甲がなめらかで、このぎざぎざがありません。

間違えやすい理由大きさが同じくらいで、海辺の陸地にすむ赤みのあるカニです。

クロベンケイガニChiromantes dehaani

クロベンケイガニは全体が灰褐色一色で、はさみはやや紫がかり、体つきががっしりしています。水辺の湿った場所を好みます。

間違えやすい理由同じ属の仲間で、大きさも同じくらいです。

すむ場所

よく見られる場所
  • 海岸の岩場
  • 土手・石垣
  • 川岸
  • 海辺の林
分布
本州北部(青森県)から南西諸島の北部まで分布します。琉球列島の中部・南部には、近縁のリュウキュウアカテガニがすみます。
好む環境
近い仲間より乾燥に強く、海から離れた高い所まで上ります。家の中に入ったり、木に登ったりすることもあります。
時期

日本の場合

繁殖 7〜8月

暮らし

活動
決まった巣やなわばりはもたず、驚くと近くの巣穴や石のすき間に隠れます。巣穴はほかの動物の穴を利用することが多く、冬は巣穴の底で冬眠します。

繁殖と一生

繁殖期
7〜8月ごろ、大潮(満月や新月のころ)の夜の満潮に合わせて、卵を抱いたメスが海岸に集まり、幼生を海に放ちます。
幼虫
幼生は数週間海をただよって育ち、秋に小さなカニになって岸に上がります。
成熟まで
生まれて2年目から繁殖するようになります。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません

文化と話題

文化と話題
  • 食用にはされませんが、地方によってはすりつぶしてしぼった汁を、熱さましなどの民間療法に使っていました。

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出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

アカテガニ(Chiromantes haematocheir)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo