イヌワラビは、本州・四国・九州と北海道の南西部で、林のへりや道ばたによく見かけるシダです。葉軸がふつう赤紫色を帯び、葉の先が急に細くなるのが目印です。葉の筋に沿って白っぽい斑が入るものはニシキシダと呼ばれ、観賞用にされます。
姿・形
- 姿
- 草丈は40〜70cmほどで、草質でやわらかいです。
- 育つ姿
- 冬に地上の葉が枯れる夏緑性の多年生シダです。はう根茎から葉が密に出ます。
- 葉
- 葉は2回に分かれ、小羽片がさらに深く裂けます。葉身は卵状の長楕円形で、先が急に狭まって尾のように伸びます。葉柄のは淡い褐色で、まばらにつきます。
間違えやすい生き物
ヘビノネゴザAthyrium yokoscense
葉柄の下の鱗片を見ます。イヌワラビは淡い褐色の鱗片がまばらで、ヘビノネゴザは中央が黒褐色で縁が淡い鱗片が密につきます。
間違えやすい理由同じ属で葉の大きさや切れ込みが似ていて、どちらも山地に普通に生えます。
すむ場所
- よく見られる場所
- 林のへり
- 道ばた
- 分布
- 日本では北海道南西部から九州まで広く見られます。国外では朝鮮半島、中国、台湾など東アジアに分布します。
繁殖と一生
- 増え方
- 花も種もつけず、胞子でふえます。葉の裏のは直線状やかぎ形など、形に変化があります。
名前と分類
- 名前について
- 一時は別の属に移され、Anisocampium niponicum と呼ばれたこともあります。
- 品種といろいろな姿
- 葉軸の赤紫色が強く、に沿って白い斑が入るものをニシキシダと呼びます。欧米では銀色がかった葉の園芸品種 'Pictum' が Japanese Painted Fern の名で広く栽培されています。
保全状況
- IUCNレッドリスト
- NE未評価まだ評価されていません
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