ナガイモは、すりおろして「とろろ」にする、あの芋のつる植物です。生で食べられるのは、でんぷんを分解する酵素(アミラーゼ)を多く含むからです。山芋と呼ばれることもありますが、植物としての「ヤマノイモ(自然薯)」とは別の種です。

姿・形

育つ姿
ほかの物に巻きついて伸びるつる性の多年草です。地下の芋は細長いものから丸いものまで形がさまざまです。
葉
葉の付け根に「」ができます。野生化したものには茎や葉柄が紫色を帯びる株があります。
花
雌株と雄株があり、葉の付け根から白く小さな花が穂のようにつきます。花にはシナモンのような香りがあります。

間違えやすい生き物

ヤマノイモDioscorea japonica

ヤマノイモの葉は細長いハート形で、茎は淡い緑色です。ナガイモは茎や葉柄が紫色を帯びる株が多いですが、紫色の株同士は写真では見分けにくいことがあります。

間違えやすい理由どちらもむかごをつけ、芋をとろろにして食べるため、どちらも「山芋」と呼ばれることがあります。

オニドコロDioscorea tokoro

オニドコロは葉が互い違いにつき()、葉の付け根にむかごができません。地下の芋は苦く、ナガイモのようには食べられないので、掘るときの取り違えに注意が必要です。

間違えやすい理由同じヤマノイモ属のつる植物で、ハート形の葉がよく似ています。

すむ場所

よく見られる場所
  • 畑
  • 人里
分布
東アジア原産で、日本には17世紀以前に中国から伝わったとされますが、日本で生まれた可能性を指摘する説もあります。畑で栽培されるほか、湿った荒れ地などに野生化したものも見られます。主な産地は北海道と青森県で、2021年の収穫量ではこの2道県で全国の約8割を占めます。

育て方

増やし方
春に種芋を植え、11月以降に掘り上げます。同じ畑で続けて作ると育ちが悪くなるため、2〜4年あけて植えます。むかごからも新しい株が育ちます。
毒性
皮にシュウ酸カルシウムの結晶があり、皮をむくと手がかゆくなることがあります。

名前と分類

品種といろいろな姿
芋の形によって、細長い「長芋群」、扇形の「銀杏芋群」(関東では大和芋とも呼びます)、丸い「つくね芋群」の3つに分けられます。

保全状況

IUCNレッドリスト
NE未評価まだ評価されていません

文化と話題

文化と話題
  • 乾かした根茎は生薬「山薬(さんやく)」として漢方に使われます。
  • むかごも塩ゆでや炊き込みご飯にして食べます。

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出会った生き物を記録して、集めていこう

写真を残すと日付や場所と一緒に整理され、地域のアルバムを一種ずつ埋めていけます。

ナガイモ(Dioscorea polystachya)— 見分け方・生息地・似た種 | Moeyo